[驚き]ぐるりと日本中を歩ける魔法の杖!?山梨県初開催の「ノルディック・ウォーク」
甲府市内を一望する様子
魅力満載のノルディック・ウォークを知っていますか?
寛政12年、日本史上初めての正確な地図をつくるため、伊能忠敬は56才を過ぎてから17年間をかけて全国を歩き「大日本沿海輿地全図」を完成させました。その精神力とエネルギーはなくとも、老若男女問わずに、楽に歩く方法があります。
これから人気が出てくること間違いなしの「ノルディック・ウォーク」!発祥地のフィンランドから、ドイツやオーストラリア、ヨーロッパに広がった。近年、日本でも愛好者数が増加し、全国でイベントが開催されています。ノルディック・ウォークの特徴は、なんといっても2本のポールを使った歩行。ポールを使用することで、背筋が伸び、歩幅が広がり筋肉を使った全身運動となるため、運動効果をアップさせてダイエット効果が期待できます。さらに、関節への負担が少ないため、高齢の方や体に障害をもった方にも歩行のサポートをしてくれる道具となります。 境川スタジオの沢田美千代講師が、地域住民にもノルディック・ウォークの魅力を伝えようと一般社団法人全日本ノルディック・ウォーク連盟の公認指導員の資格取得し、普及活動を開始しました。
山梨県で初開催
平成27年4月19日(日)、笛吹市ふるさと公園にて境川スタジオ主催「ノルディック・ウォーク教室」が開催されました。おそらく山梨県初となるノルディック・ウォーク教室。城南のなるさんは、記念すべき第一回目に参加しました。天気予報は生憎の雨でしたが、健康の神様が味方してくれたのでしょうか、笛吹市八代ふるさと公園の上空は曇りでした。 午前10時、参加者約20名。沢田講師が指導する各レッスンスタジオから集まった生徒。大半は女性でしたが、70歳を過ぎた女性の参加者もいらっしゃいました。沢田講師のサポート役に廣瀬仁講師も同行。まず始めに、ポールを使った柔軟体操。両手を広げて、ポールの端を持ち左右に体を倒すことで胸や背中、腹筋の動きを感じながら、体を温めます。沢田講師は、スピリチュアル・ヨーガやフィットネスウォーキング、アクアエクササイズダンスなどのインストラクターを担当しており、本格的な柔軟体操を体感することができました。冗談を交えながら和やかな雰囲気が流れました。 次に、ポールの種類の説明を受けて、日本発祥のディフェンシブとヨーロッパ発祥のアグレッシブスタイルがあり、グリップの違いやポールが設置するゴムの違いを学びました。今回使用したのは、ヨーロッパ発祥のアグレッシブスタイル。日本発祥のディフェンシブスタイルは運動強度が強いのに対し、ヨーロッパ発祥のアグレッシブスタイルでは二の腕を引き締める効果が期待できます。 準備を整えて、ポールウォーキング開始。公園内は道幅が広いため、横に広がっても問題なく歩行できます。ポールが珍しいのでしょうか、周辺を歩いていた方から「東京から来たのですか」と質問をされました。東京や神奈川などでは、沢田講師によると、ポールを使用している人を見かけるそうですが、やはり山梨県内の普及率は低いということです。 しばらくして、沢田講師からポールの有無で歩行が変わる説明を受けました。ポールを使用する方が歩幅が大きくなり、歩行数が減っていました。さっそく、ポールを使用した効果を感じながらさらに公園内を進んでいきます。階段での使用も体に負担を減らすことができます。
階段に挑戦する様子
大迫力のリニア実験線
笛吹市八代ふるさと公園は、魅力あるスポットがたくさんあります。その一つがマスコミなどでも話題となっているリニア実験線。運がよければ試験走行を見ることができます。
リニア実験線を間近に眺めることも可能です
地元紙に取り上げられる桜のスポット
2つ目は豊かな自然もあり、古墳の丘の横には2本のソメイヨシノ「甲州蚕影桜(こうしゅうこかげざくら)」が咲いていました。参加者から桜の解説も聞くことができました。
甲州蚕影桜を眺める様子
歩かない山梨県民!ワースト1位(平成24年度調査)
ポールを使用したことで、疲れを感じることなく、素晴らしい景色を眺めていたおかげもって、あっという間にゴール地点に到着。年配の女性は「足を痛めていて、これまで歩くことができませんでした。しかし、今回歩くことができました」と言っていました。その後、再びコースを周り、達成感を感じながら教室は終了。 今回の体験を通じて、ノルディック・ウォークの効果はもちろんのこと沢田講師の笑顔、廣瀬講師の熟知した指導など、健康に向けて挑戦していきたい方には是非おすすめであると感じました。最後に、山梨県は車を利用して、近所のコンビニに行く買い物客をみかけます。厚生労働省が行った国民健康・栄養調査で、山梨県の女性の一日の平均歩数が、都道府県別でも最も少ないという結果が出ました(平成24年度調査)。公共機関が発達している都市部ではマイカー普及率が低く、山梨県ではマイカー普及率が高いため、徒歩にて移動する頻度が低いといった地域性も大きく影響しています。また、徒歩が多い都心部は、肥満が少なく、徒歩の少ない都道府県には、肥満度の高い男性や糖尿病、高血圧などの患者が多くなる傾向がみられます。健康を左右する要因にはそのほかにもありますが、平均歩数が少ない山梨県民は運動不足になり、肥満や生活習慣のリスクを高めることが推測されます。
ノルデック・ウォークで、健康的な生活を過ごしてみてはいかがでしょうか。
次回の開催予定について
日 時:平成27年6月17日(水)小瀬小瀬スポーツ公園 9:30~11:00
平成27年6月21日(日)八代ふるさと公園 9:30~11:00
服 装:ウォーキングに適した動きやすい服装
講 師:(社)全日本ノルディック・ウォーク連盟 公認指導員 沢田 美千代
(社)全日本ノルディック・ウォーク連盟 公認指導員 廣瀬 仁
お問い合わせ先 m-mermaid@nifty.com
・外部リンク
沢田美千代[オフィシャルブログ]