[激熱]超一等地でお店ができる！？甲府駅のフリーマーケット事情

EVENT 2015.04.21

激安で出店

甲府駅北口ペデストリアンデッキの様子

毎月第３日曜日、甲府駅北口のペデストリアンデッキからよっちゃばれ広場にかけて、ＮＰＯ法人甲府駅北口まちづくり委員会等の主催する「ソライチ」が開催されている。

誰でも気軽に出店できるフリーマーケット。出店は中学生以上のどなたでも可能であり、規約に準じて物販や展示、パフォーマンスなど幅広く実施することができる。さらに、フリマは朝に開催しているイメージだが、ソライチに関して、午前９時から午後５時まで(時期により変更)と一日中楽しむことができる。
　
なんといってもソライチの魅力は、出店料の安さである。出店する面積により異なるが、最低価格は１，０００円から。

出店者については１台分の無料駐車場が用意されている。甲府駅周辺は有料駐車場が多いため、出店の荷物を搬送する際、非常に便利である。

地域の魅力が詰まったイベント

平成２７年４月１９日(日)、午後１時、甲府駅北口を訪れた。北口のよっちゃばれ広場にはテントが並んでいた。地域の大学生であろうか、珈琲などの飲み物を若さあふれる笑顔で、精一杯宣伝をしていた。エスカレーターを上ると、そこには数多くのお店が現れた。普段のクリスタルアースは何もなく静かなスペースであるが、お客さまや店主の会話など活気ある情景を目にした。

夢のつまった商品

ペデストリアンデッキから空中回廊にかけて、ここでしか買えないオリジナル商品が数多くあった。
そこで個性的な商品を販売している方々に話を伺った。

＜洋菓子を販売している男女２人＞

－別の場所でも購入することはできますか？

はい。実は、私たちがこのお菓子を作っています。お店の経営を目標にして、努力しています。資金を稼ぐことはもちろんですが、商品を地域の方に知っていただき、より多くの方に喜んでいただきたいと考えています。その夢を叶えるためには、ソライチはとても重要な場所であると感じています。

お店の経営を目指す２人のお菓子

＜かわいらしい人形を販売している年配の女性＞

－小さな人形ですね。

私の手作りなんですよ。それぞれ違った表情をしていて、かわいらしいですよね。大勢の人が見てくれるので、また次回の作品を作ることが楽しみなんです。

ちいさな人形が印象的

＜被災地の支援をする男性たち＞

－昨年、私も仙台の仮設住宅を訪れた経験があり、皆さまのブースがとても身近に感じました。

きっかけは、山梨発のボランティアバスがなくなったことでした。震災復興を違ったアプローチから応援しようと考えたのがソライチでの出店でした。被災地の方々が作った商品を送ってもらい、原価で販売しています。売上を全て送金しているので、出店料を支払うと赤字です。しかし、分かり合える仲間とともに頑張っています。その商品の一部が奥松島の住民が作ったおのくんです。かわいいでしょ。隣のフリーマーケットからマフラーを買って着せてみようかな。魚などの生鮮食品を販売したいのですが、長持ちしないので、のりなど消費期限が長い物を扱うようにしています。甲府市から被災地を応援しましょう。

奥松島出身。おのくん

＜地域の食材で福島の子供たちを元気にしたい男性＞

－どんな活動をされているんですか。

原発事故の影響で福島県の子供たちが思い切り遊べない状況です。私たちＮＰＯ法人ナチュラル工房は、福島県の子供たちを山梨県に招き、楽しい思い出を残してもらうために地域の食材を販売しています。主に地域で育てた野菜を販売し、売上を旅行の資金にしています。今年の３月にも開催し、地方紙などで取り上げていただきました。活動を理解し、ボランティアで協力していただく方も増えています。

ナチュラル工房

ステージ演奏

フリーマーケットの横では、音楽ステージが開催。地域の大学生によるアカペラやバンド演奏、マンドリン奏者などが訪れた方々を楽しませていた。

甲府の大学生サークルによるアカペラ

ココロネコ

甲府を中心に活躍しているアーティスト。迫力があるバンド演奏の一方、物販ではオリジナルの猫のキャラクターがとてもかわいらしい印象であった。

ココロネコの物販

地域の元気なおじさん

勝沼を中心に、マンドリンを演奏。掲げているＰＯＰには「勝沼のもっちー」。素敵な笑顔とマンドリン演奏に惹かれて、話を伺った。

―甲府駅でマンドリン演奏、珍しいですね。
　
そうなんです。勝沼を中心に、甲府や湘南まで足を運び演奏しています。昔、事故で足が不自由になってしまいましたが、マンドリンと出会えたおかげで、人生がさらに楽しくなりました。さらに私は、ワインのソムリエをし、独自の視点で講座を開催しています。先日もベリーＡと相性のよい甲州の食材を紹介したところ、湘南の方に大変喜んでいただきました。

－いろいろなことに挑戦されているんですね。
　
事故直後は、目標をみつけることができずに、真っ暗な人生でした。いろいろな医者に相談しましたが、容態は悪化するばかりでした。マンドリン演奏を始めたことで、いろいろな方と知り合うことができ、演奏を楽しみにしていただく方も増えていきました。今後も練習を重ねて、地域を明るく元気にしていきます。

勝沼のもっちーさん

１万人がお客さま

２０１３年度、甲府駅の一日平均乗降数は１４，５５６人(ＪＲ東日本のホームページより)。都内から電車を利用される方が甲府のフリーマーケットの横を訪れていただくことで、おもてなしの効果が期待できるのではないか。

主催者のＮＰＯ法人北口まちづくり委員会は、以前甲府駅北口で開催していた朝市を集客数の減少で休止した経緯があり、運営方法などを改善し、ソライチとして復活させた。

今回、ソライチを訪れて感じたことは、販売者と来場者の良い関係を築くことで、地域活性化につながることである。今後も甲府駅北口については、リサーチしていく。

開催概要(平成２７年４月現在)

日時：毎月第３日曜日　９：００から１７：００（１０月から３月は１６：００まで）

場所：甲府駅北口空中回廊、よっちゃばれ広場

内容：物販、展示、パフォーマンス、調理販売など
※ただしソライチ規約に基づくものとさせていただき、内容によってお断りする場合がございます。ご了承ください。

出店者資格

中学生以上で出店条件を満たす者
※高校生以下は①在学校の許諾、②保護者（個人出店の場合）または、顧問（部活動・クラス単位の場合）の承認書が必要です。

出店条件

（１）出店者および同伴者はソライチの規約、注意事項を遵守すること。
（２）申込み書類と実際の出店内容が同じで、虚偽がないこと。
（３）出店者ならびに出店者が保持する会社の役員、従業員、雇用契約を結ぶ全ての者が、暴力団による不当な行為の防止等に関する法律（暴対法）に規定する団体の構成員、準構成員でないこと。またそれらの団体から資金提供を受けたり経営に関与していないこと。

出店料

Ｓエリア　（空中回廊　　　　　　　２７０×１５０）　１０００円　※陳列スペースは１５０×１２０です。
ＳＡエリア（空中回廊　　　　　　　２７０×１５０）　２０００円　※陳列スペースは２７０×１５０です。
Ａエリア　（ペデストリアンデッキ　２４０×１５０）　２０００円
Ｂエリア　（ペデストリアンデッキ　２７０×２１０）　３０００円
Ｃエリア　（ペデストリアンデッキ　２７０×２１０）　４０００円
Ｄエリア　（よっちゃばれ広場　キッチンカーまたは２００×２００）　３０００円
※学生5割引き。年間出店者は1回分無料。
※よっちゃばれ広場では２００×２００のテントを５００円でレンタルしています。
※ 調理販売、火器持ち込みはＤエリアのみ。