[進化]甲府駅北口は、地域が主体となって取り組める環境づくりを進めている

甲府駅周辺の整備事業の広がりに向けて「整備の先には人がいる」ということを意識するべきではなかろうか。私たちは、都市開発を推進させ、より暮らしに豊かさを求めることで、さまざまな問題点が発生してきた。では、甲府駅周辺の整備事業の広がりを抑えるべきだろうか。

確かに、行政主体の事業計画であるために、公共性が重要視されてしまい、商業施設の衰退につながる可能性がある。特に、県はバブル景気の中、利便性の高い土地を高額買取し、事業計画を進めてきた。さらに、行政機関へ土地の利用がシフトされ民間の参入が困難となる。甲府中心部の活性化に向けた取組みがむしろ郊外へ人口流出を導くおそれがある。だが、行政主体の計画のゆえに問題が起こっているからといって、甲府駅周辺の整備を抑えるべきではないと、私は考える。その理由は、２つある。

１つ目は、事業の一環で整備された広場で地域住民がイベントに参加できる。これまで、駅周辺では、手続き上の規制やイベントを開催するスペースがなく、商店街などのごく一部に限られていた。イベント開催は県・市有地を平等に利用できるために必要である。

２つ目は、環境美化に配慮した美しい街づくりが出来る。これまでは、トイレ清掃やゴミ拾いなど民間に委託されてきた。駅前はゴミや枯葉なども散乱していた。指定管理者として運営しているNPO法人によって、植物を育て綺麗な駅前が保たれている。
こうした、社会問題の解決に向けて、取り組みを進めていくべきではないか。そのためには、NPO法人北口まちづくり委員会のように、行政と民間のパイプ役となる組織づくりなどソフト対策をしていく必要がある。甲府を訪れる人の視点になり、地域住民と共に魅了ある甲府を目指していくことで、解決するのではないか。実際に２０１２年１４，２７７人から２０１３年１４，５５６人と人数も増えている（ＪＲ東日本ホームページより）

以上述べたとおり、私は甲府駅周辺の整備事業を抑えるべきではないと考える。昨日の統一地方選、甲府市議では３０代の候補５人以上の顔ぶれが決まった。マルシェで出店していた若いオーナーたちのように、個性を発揮しながら、地域の課題解決につながるように議論を進めてほしい。

地域住民が参加できるイベントとは

平成27年4月、甲府駅北口よっちゃばれ広場にて「春のグルメマルシェやまなし」が開催された。
山梨県の職人が集まり、パン・お菓子・クラフト作品など店舗が並びました。キッチンカーやテントで出店し、魅力ある商品を数多くみることができた。

・Fleur Mari
笛吹市境川町の工房で制作したガラスアート。通常、取扱店のみ販売しているが、特別にマルシェのためにオーナー稲山貴栄さん自ら出店し、販売を行っている。透き通ったガラスの中に、繊細な色が広がり魅力的な世界へひきつけてくれる。同じ柄は二度とできないという世界に一つだけのペンダント。工房では体験できる(予約制)

・Panebon
甲府市小瀬町のパン屋さん。なんともユニークなのが、パンと絵本を販売。小瀬にあるお店では姉妹でそれぞれパンと絵本の販売している。この日も姉妹そろって出店。パンは小麦や卵にこだわりがある。本は知り合いやインターネットにて購入し、厳選した内容を並べている。月ごとにテーマを決めて、本のキャラクターをパンで作っている。

・Cafe＆bal chaton
山梨県甲斐市の喫茶店。喫茶店では山梨県産の新鮮野菜を使用し、ランチなどを営んでいる。この日は、特別にお菓子を販売。会場限定のため、楽しみにしているファンもいるという。

・ニャームル・クロッペ
山梨県北杜市の森の中にある木の雑貨屋さん。優しい形と笑顔になりそうな色彩で、インテリア雑貨など販売している。

このイベントは毎年、春と秋に開催されます。

美しいバラの街甲府

　
甲府駅北口よっちゃばれ広場のプランターには、バラが植樹されている。赤やピンク、黄色など色彩が楽しめ、甘い香りが漂う。
バラの生育は、非常に難しい。管理は、NPO法人甲府駅北口まちづくり委員会と市民ボランティア団体が「甲府のバラの街を夢見て」行っている。

外部サイト

Fleur Mari
Cafe＆bal chaton

ニャームル・クロッペ

成嶋徹

一言でいうと、おっさん版の林真理子【経　歴】山梨県甲府市出身。学生・行政・商店と連携して甲府の魅力をPRする企画を実施。平成27年6月、山梨WEBマガジン「MUJINKAI」を友人と設立し、編集長になる。16歳から甲府駅前にて路上ライブを開始。さまざまなアーティストと共演する。 【性　格】よいです。小学校5年の時、近所でずぶ濡れになったセキセイインコを拾ってきて飼ったことがあります(ピーピー鳴いていたので、ぴーちゃんと命名) 【趣味】水泳

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