[定番]山梨県民のハチ公的な存在
友人―「ゴールデンウィークには甲府に帰るよ。」
私 ―「まじけ!?久しぶりに会うじゃん?」
友人-「いいよ!夜のかいじで帰るから甲府駅前集合ね」
都内で暮らしている友人が甲府に帰省する時のLINEのやりとりである。この集合場所であるが、山梨県民は何も言わなくても決まっている。
「甲府駅南口の階段下」または「武田信玄像の前」である。
武田信玄像。通称、信玄さんは県民にとってあの超有名な渋谷駅前の「ハチ公」のような存在。
県外の友人が「山梨で何が有名」と聞かれた場合、信玄さんが一番頭に浮かぶであろう。
信玄の目にも涙?
戦国武将の中でも最強と言われる武田信玄。その一方で治水事業では御勅使川と釜無川の合流地点に信玄堤を築き上げ、稲作ができるようにするなど、高い政治力であったと知られている。昭和44年4月12日(信玄公の命日)、甲府駅前に信玄をしのぶため県内外の有志から集めた浄財で建設された。当時、甲府駅南口の噴水塔があった。信玄像はその南側に建設された。甲府駅前の整備に伴い、昭和60年11月に現在の場所に移設された。
平成25年11月から甲府駅南口の再整備が開始。現在の信玄さんの姿である。
数年前、信玄さんの背中には桜の木があった。春になるとピンク色の花びらと信玄さんの姿があった。しかし、甲府駅南口の再整備によって木は伐採されてしまった。
整備が完成する頃には、再び植樹されるそうなのだが、信玄さんが泣いているように見えてしまうのは私だけであろうか。
毎年4月12日、甲府周辺は高い確率で雨となるのだが、市民からは武田信玄の涙と言われている。
・あまり知られていないが甲府駅南口以外にも武田信玄像は存在する。
武田神社 宝物殿
塩山駅北口